スウェーデン、BODA社のゴブレットです。Erik Höglud(エリック・ホグラン)はスウェーデンで活躍したガラス作家です。活躍した50年代は、スウェーデンではH55という国際家具展覧会が開かれたインテリアにおいて重要な時代。デザインの大きなうねりは、工芸の分野にも影響を及ぼしました。ガラス工芸ではイタリアのムラーノガラスを代表に繊細で煌びやかな美を追求する作品が良しとされていましたが、真逆のアプローチでスウェーデンのガラス史に風穴を開けたその人こそ、エリックホグランです。ホグランを語るのに、1000文字では語りきれませんが、大胆過ぎる作風が当初は異端児とされていたのに、ボダに入社した4年後には北欧で最も権威のあるルニング賞を受賞するまでに至りました。　しかし、ホグランの作品は、カタログや商品詳細を記した資料が存在しない事や、作品にサインがないものが多いという理由から、明確な評価が定まっていません。挙句に日本では中途半端な情報が横行していて、サインがあるものに価値があり無いものには価値がないという様な変な価値観があったり、またサインがない事を逆手に違う作家モノをホグランといって販売している方も多数いらっしゃるようです。出品するこのガラスボウルにはサインが入っています。チップやひび割れなどはない状態ですが、内側の底面に研磨痕が残ってます。おそらく過去の持ち主がキズがついたところに研磨をかけたモノだと推測します。ボテっとした表情と、なんとも言えない光の反射、意図的に泡を残したプリミティブな姿形がホグランの魅力です。(泡を残すためにガラス成分に澱粉を混ぜたと言われています)外観は全く問題なくアートとしての魅力はもちろん、キャンディなどのお菓子を入れてもよし、小物入れとしても重宝します。多用途な使い方で北欧ガラスの魅力をぜひ感じて頂きたいです。ただ一つ、古いガラス製品なので食器としてお使いいただくのはお避けください。価格に関して、日本でも欧州の様にヴィンテージ品を気軽に購入する事ができるようにという思いと、キズがある商品ですので安価に設定してあります。自宅保管・ユーズドヴィンテージ品の為、その様なモノが苦手な方は御遠慮下さい。素材:ガラス　サイズ:約φ16.5 φ18.5 H92mm重量:約2kg